分
3月16日に送られてきた原稿を録音の後、3月18日に提出しました。
校正で送られてきたコメントが面白かったので、その話です。
「2分」を皆さんはどう読みますか?
「にふん」。
じゃあ
「3分」は?
× さんふん
○さんぷん
なのだそうです。
3分と4分は意識的に「ぷん」で読む必要があるのだとか。
面白いなあ。これだからやめられない。
今回は、メンズエステサロンで渦巻く痴情のもつれを読み上げました。
『やりすぎ厳禁』と言われる音訳の世界で、こういった小説をいかに「楽しんで」もらうか、ああでもないこうでもないと試行錯誤するのは本当に楽しかったです。
次は4月半ばでの活動になります。
それまでに勉強することがたーーくさんあります。
楽しみながら、細く永く音訳に携わっていけたらいいな。
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なんとYouTubeチャンネルも存在するんだな。
最近は氷室冴子著「海がきこえる」を読んでいます。
よかったら聞きにいらしてください。
https://youtube.com/@reisan_roudoku
デビュー戦
私の音訳デビューが3月16日に決まりました。
3月16日の木曜日に原稿を受け取り、録音作業にかかります。
*
私が朗読に初めて触れたのは、中学三年生のとき。
当時私は演劇部に所属していて、その顧問の先生から「朗読コンテスト中学生の部に出てみないか」と声をかけられたことがきっかけです。
当時は西も東もわからず、先生に渡された『バッテリー(あさのあつこ著)』の原稿を必死で読んだことを覚えています。
収録は、放送室のスタジオの中で。
スタジオに入った時の、宇宙にたったひとりなんじゃないかと思わせる静けさは、今でも忘れることはできません。
とにかく、楽しかった。
箸にも棒にも引っかからない朗読だったのだろうけれど、とにかく楽しかった。
もっと朗読をやりたい。
そんな思いで高校では放送部に入りました。
コンテストに向けた朗読の練習は、孤独なものです。
ひたすら読んで、ひたすら録音して、ひたすら考える。
高校1年のコンテストは全国大会に行けるようなものではありませんでした。
それがかえって、私の心に着火したのです。
全国大会に行きたい。どんなことをしてでも全国大会に行きたい。
そのころ、出身県で放送部の講習会をやってくださったのが、前回の記事に出てきたフリーアナウンサーさん(以下師匠)でした。
師匠に朗読の肝を教わり、全国津々浦々の名が知れた放送部顧問の先生方に手紙を書き、音源を送って教えを乞いました。今考えるとすごい行動力です(笑)
高校2年のコンテストでは、県で3位に入賞し、全国大会行きが決定しました。
そして全国大会でも準決勝まで駒を進めることができました。
しかし、決勝には手が届かなかった。
それがまた私の心に着火して(笑)、毎日寝食を忘れて練習に励みました。
高校3年のコンテストは、県を1位で突破して全国大会に出られることに。
最優秀賞ですよ、最優秀賞。すごい字面ですよ(笑)
コンテストにもいくつかあり、一番メジャーなNHK杯全国高等学校放送コンテスト以外にも出させていただきました。私は関東の人間ですが、九州にまで遠征したりして。
しかし私は、準決勝にすら進めなかった。
落ち込んで落ち込んで落ち込んで、落ち込みました。
それでも私は、いまでも朗読を続けています。
なんでなんだろう。考えてみれば苦しい思い出ばかりなのに。
3月16日、もうすぐ私の音訳者としてのデビュー戦です。
さて、どんな原稿が回ってくるか。
楽しみです。
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初めまして、音訳
はじめまして。朗読が趣味の『礼(れい)』と申します。
皆さんは『音訳』という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
私は高校時代、放送部に所属していました。
朗読の練習に励み勉強を疎かにするタイプのダメな高校生でした(現役の放送部員は真似しないようにね)
私には恩師がいます。
高校生の私に『読むこと』の楽しさを教えてくれた、関西にいらっしゃるフリーアナウンサーさん。
高校を卒業して10年ほど経ちますが、いまだに交流があります。
そんな恩師から「音訳のボランティアをやらないか」と持ちかけられたのがつい先日。
音訳とは、視覚障害をお持ちの方向けに雑誌や本を肉声で音声に起こすことです(多分)。
マイクや録音機材も整ったので、私の音訳ボランティアが始まります。
私が担当するのは、某週刊誌の短編小説です。
週刊誌に掲載されている小説ですから、いわば官能小説になるのですが。
私は、声に出して読めるならなんでもいいので(フリーダム)、キワドい文章でもいくらでも読めてしまいます。
仕事をしながら音訳をする、そんな日常を今日から綴ってゆきます。
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